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2023.10.06

// 採用関連

「未経験者大歓迎!?」物語制作会社 企業説明会のQ&A

小田 知佳(広報 兼 シナリオライター)

広報担当の小田です。

9月18日(月祝)、9月19日(火)に、ストーリーノート初となるオンライン企業説明会が開催されました。
祝日や平日の遅い時間にもかかわらず多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!
私も少しお話しする時間をいただいたのですが、非常に緊張しました……。

オンライン企業説明会の様子は、ストーリーノート公式Youtubeチャンネルにて動画を公開しています。

こちらも是非ご覧ください!

さて、本記事では、動画ではカットされている質疑応答についてご紹介いたします。
ストーリーノートの雰囲気や働き方の解像度がさらに上がると思うので、是非ご一読ください!

▼目次
1.雇用条件について
2.企業理念について
3.作品について
4.実業務について
5.採用について

【回答者のご紹介】
藤澤:ストーリーノート代表。元ドラゴンクエスト・シリーズディレクター
古林:採用担当。説明会では進行役も担当
山田:2022年入社。座談会のお話し担当
小田:2023年入社。座談会のお話し担当

1.雇用条件について

労働時間の管理は、どのように行われていますか?

古林
タイムカード機能を持つWebシステムを導入しています。
出勤・休憩(開始時・終了時)・退勤の各タイミングでボタンを押して管理しています。

オフラインでのやり取りは、どのくらいありますか?

藤澤
ほとんどありません。
一部のリードシナリオライターなどは、時々クライアントとオフラインで会議が必要になることもあります。

勤務形態がオフラインに切り替わることはありますか?

藤澤
基本的にはリモートワークの状態を継続したいと思っています。
ですが、会社としては「将来に亘って永久にリモートワークを継続するという約束ではない」というスタンスです。今後社会情勢が変われば、オフライン勤務という選択肢を取る可能性はゼロではありません。

とはいえ、社員の居住地は様々なので、現実的にここからオフライン勤務に切り替えるのは難しいだろうとは思っています。

シナリオアシスタントでもリーダーを任されることがあると聞きました。
シナリオアシスタントとリード・シナリオライターの違いはなんですか?

藤澤
プロジェクト内での「役割」としてのリード・シナリオライターと、会社の「職級」のリード・シナリオライターとでは意味が異なるものとして扱っています。
現実的に、シナリオアシスタントだけでプロジェクトを組むこともあるので、その場合はシナリオアシスタントがリーダーを担う場合もあります。

リード・シナリオライターは、クライアントとのやり取りやプロジェクトの進行管理なども行います。
実業務においてはリーダー経験を積み、実際にそこに対応していくことで「職級」が、シナリオライター、リード・シナリオライターへと昇格していく、という流れになります。

勤務時間が10~19時となっていますが、現在は勤務時間外(※1)かと思われます。
こちらに関して、フレックス制度か残業制度のどちらを採用しているのでしょうか?

(※1)こちらのご質問は、9/19(火)19:30開始の部にていただきました。

古林
残業制度を採用しています。
なので、今は「残業中」ということになります。

2.企業理念について

企業理念の「日本のエンタメ作品のストーリー水準を向上させる」ということは、「底上げを図る」と認識しても問題ないでしょうか?

藤澤
そういう言い方もできると思います。
ですが、正確には「底を上げる」のではなく「最高地点を引き上げる」が目指している姿です。
最高地点を引き上げられれば、伴って自動的に全体の底上げにも繋がるのだろうと思っています。

『Project:;COLD』に出会って、ストーリーノートのことを知りました。
「日本のエンタメ作品のストーリー水準を向上させる」という企業理念について、具体的に「この部分で水準を上げられた」と感じているものはありますか?

藤澤
ストーリーノートの作品に触れていただき、ありがとうございます。
『Project:;COLD』は恐らく、世界で初めてARG(※2)に本格的な物語を掛け合わせた作品だったと思っています。
なので、未開の大地を切り開いたという意味では、物語の持つ可能性を広げられたと自負していますが、最高地点の引き上げに貢献したかと問われると、それはそうではなかったという認識です。

(※2)ARG…代替現実ゲーム。日常世界をゲームの一部として取り込んで、現実と仮想を交差させる体験型の遊びの総称。

「日本のエンタメ作品のストーリー水準を向上させる」ために、具体的にどのような作品を目指していくのでしょうか?
長く愛される古典や流行など、作品にもタイプがあると思うのですが、どのような作品を通じて企業理念の達成を図ろうとしていますか?

藤澤
おっしゃる通りで、古典的な文芸作品など、世の中の潮流に流されない作品は数多くあると思います。ですが、ストーリーノートが主として携わる作品は、たとえばゲームや漫画のような、もっとは流行り廃りに影響を受けやすいものです。
なので、流行に敏感であるべきだと思います。例えば、最近は韓国映画の質が高いと言われていますよね。一方で日本の作品は、世界市場で見ると少し主流からは外れています。であれば、韓国映画を観て学びを得て、日本の基準値を再調整することも必要になってくると思います。

3.作品について

自分が個人で作っているゲームの方向性と、貴社のゲームの方向性が異なるように感じています。
入社意欲は高いのですが、理念的な部分が一致していれば、入社は可能なのでしょうか?

藤澤
もちろん、ストーリーノートはそういう方も歓迎します。
現状、ストーリーノートが制作しているゲームジャンルは、RPGやアクションADVが多いです。
しかし、私たちは特定性別向けのゲームやインディーゲームをやらないと決めているわけではなく、今後積極的に取り組んでいきたいと考えています。

「このゲームジャンルを開発したい」、「男性向け・女性向けに特化したい」など、そういう考えはあるのでしょうか?

藤澤
毎年一本ずつ、アドベンチャーゲームを出す会社にしたいと思っています。
といっても、古くからあるテキストを読んでいくようなオーソドックススタイルのものではなく、誰もが驚くようなアイデアに満ちたアドベンチャーゲームを作りたいです。
「物語って、こんな表現の仕方があったんだ」という驚きと共に、物語を届けてくれるようなゲームを毎年一本ずつ作る。それが今、ストーリーノートが掲げている目標です。

アニメ・映画など、ゲーム以外のシナリオ業務はありますか?

藤澤
『Project:;COLD』のような、ゲームと映像作品の中間みたいなプロジェクトはありますが、純粋な映像作品は現時点ではありません。
最近は漫画原作のような仕事も増えています。

今後、映画作品などに携わる展望はありますか?

藤澤
いずれは参入していきたい領域だと考えています。
ただし、現時点では限られた人数で限られたことしかできない状況で、今は自分たちが得意とするゲームで力をつけ、少しずつ他分野にも挑戦していきたいと思っています。

4.実業務について

山田さん、小田さんに質問です。
最初に参画されたプロジェクトについて、印象的だった出来事や、衝撃的だった出来事はありましたか?

山田
私は映画のシナリオを学んでいたので、ゲームシナリオ作成は初めてでした。
物語を汲みつつ、プレイヤーのモチベを保って、導線も考えなきゃいけない。説明しすぎてもダメだし、説明が全くないのもダメ。そこを考えながら物語を作っていくことが自分には衝撃的で、難しいなって思いました。

小田
私は、入社してから数ヶ月に、プロジェクトに配属されるものなのかと思っていたんですが、入社初日からプロジェクト参加が始まって、「こんな早いうちから参加させてもらえるのか!」っていうのが印象的でした。
あとは……どれも初めてで上手くいかず、いっぱいいっぱいだったので、驚きっていう感情が芽生えることはあんまりなかったかもしれません(笑)。

先輩社員による座談会で、社員からも企画提案ができるとお聞きしました。
ゲームプランナー的な方向性から、企画が出たりすることもあるのでしょうか?

藤澤
そういうこともあります。ですが、ストーリーノートは、あくまでも物語屋だと思っています。
なので、実際に企画が通るかどうかは、「その企画で物語を描けるか」という点がカギになっています。

座談会で、入社後すぐにシナリオのセリフを削る仕事をしたとお聞きしました。
文章を削る基準などはあったのでしょうか?

山田
フォーマットがあるので、それを読み込んだうえで、業務を進めていきました。
該当のプロジェクトはシリーズものの作品だったので、前作も参考にしていました。

社員がオフラインで集まる機会はありますか?

藤澤
会社全体の企画としては、現時点ではないです。
時々全社集会をやろうかみたいな話が浮上することもあるのですが、まだ実現したことはありません。

実務の現場では、リード・シナリオライターの人は、仕事を依頼してくれるクライアントの元でのミーティングなどに一緒に行く機会もあります。それも年に数回程度であることが多いです。

5.採用について

現在、大学三年生です。今年のエントリーは可能でしょうか。

藤澤
可能です。
しかし、我々もそのことを考慮して審査するので、「来年もう一度受けてください」とお返しせざるを得ない場合もあります。
一方で、「卒業までの一年間、アルバイトでやりませんか?」と逆オファーをさせていただく可能性もあります。実際にアルバイトの相談をさせてもらったこともありますし、是非エントリーしてください。


質問から皆様の熱意をひしひしと感じますね……!
来年には先輩になる身として、気を引き締める良い機会になりました。

ストーリーノートは現在、2024年度採用のエントリーを受け付けています。
詳細はこちらをご確認ください。

「物語を作りたい!」
そんな皆様とお会いできるのを楽しみにしております。

以上