2022年8月25日(木)に実施した表題のCEDECセッションについて、Youtubeにて公開可能な運びとなりました。
監督を務めた『Project:;COLD』シリーズが『CEDEC AWARDS 2022』にてゲームデザイン部門の優秀賞をいただいたタイミングでもあり、プロデューサーの平さん(※1)からの強めのプッシュもあり、やるなら今なんだろうと重い腰を上げて、実に9年ぶりの単独講演となりました。
(※1)平さん:株式会社マレの平信一氏。ゲームメディア『電ファミニコゲーマー』のTAITAI編集長
結果、セッションの総合的な満足度は★4.7(5段階/サンプル数125件)と高い評価をいただきました。やってよかったなと思います。いちいちグズってすいませんでした。
動画編集の方が非常に視聴しやすいかたちに仕上げてくださったので、ぜひご覧ください。
PART. 1
PART.1では、「そもそもARGとはなんなのか」という基礎的な知識から、『Project:;COLD』自体の説明、また同タイトルが上げた成果実績について解説をしています。
PART. 2
PART.2では、おそらく史上最大規模であろうARG運営を通じて得られた知見の共有、また、ARGが潜在的に持つ課題や美点について解説をしています。
実際に使用された謎に対して完全解説付きの答え合わせをしているので、どの程度の難易度の謎が出されたのか知りたいという方にとっては唯一無二の貴重な映像資料だと思います。
PART. 3
最終回のPART.3では、考察系コンテンツにまつわる余談を色々と話しています。
『Project:;COLD』と『NEEDY GIRL OVERDOSE』の思いがけない縁、みたいな話もしているので、そういう話が好きな人にとってはこの回が一番面白いかもしれません。
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こういうご時世なこともあって、今回の講演は無観客の配信オンリーだったのですが、それはそれで人前とはまた違う緊張がありましたね。
ただ、せっかくやるからには、未来の誰かの作品の役に立てるようにと願いは込めてきたつもりです。
いただいた感想について、一部ではありますが最後に紹介をしておきたいと思います。
大変興味深いお話でした。ありがとうございました。
過去の作品(ゲーム、映画、アニメ、漫画など)であれば格安で体験できる現代において、その時でしか体験できない物語というのは今後ますます価値が出てくると思っていましたので、今回のセッションを聴いてARGの可能性を感じました。
『Project:;COLD』をリアルタイムで体験していなかったのですが、次回は必ず参加します。
とても楽しく、また興味深く拝見させていただきました!
藤澤さんのドラクエ10の時からのファンでもあるのですが、ゲーム開発側としての挑戦するスタイルはとても素晴らしいなと思います。昨今どの会社でも会社員として利益ということが大事にはなってくるので、安定を求め新しいことへのチャレンジというのが難しい状況だなとは感じています。新しいジャンルとまではいかなくてもより楽しさを考えて、できるところからでも挑戦していこうという志を持つことができました。
いままで『Project:;COLD』には参加することができなかったのですが、次回は是非とも参加体験していきたいと思います。
正直申し上げるとARGというジャンルについては疎いのですが、それでも魅力的に感じるセッションでした。ただ開発経緯の解説だけではなくマインド的にも心動かされる内容でした。
ありがとうございました。
恥ずかしながらARGというジャンルについて、この講演を通して触れるところとなりました。
限られた時間内で謎を解いていく「脱出ゲーム」やお話の中のキャラになりきる「マーダーミステリー」とはまた違った没入感を得られ、ほかのジャンルでは味わえないような生々しさが魅力的で、XRとも違った現実と仮想の境界線の曖昧さが面白いなと感じました。
XRも然り、ARGもまだまだ「未成熟ジャンル」であり、新たな面白い要素を見つけられる段階であると思います。
私としましても、もっと広い視野で新しいことにチャレンジしていこうと感じ入った講演でした。ありがとうございました。
動画をご覧になられた方も、よかったらコメントなど残していってもらえれば嬉しいです。
また別の機会にも動画などアップしていけたらと思いますので、チャンネル登録のほうもよろしくお願いします。
2023.1.24
藤澤 仁