Works実績

// スマホゲーム

Gate of Nightmares(スクウェア・エニックス)

担当範囲
シナリオディレクション+シナリオ制作
ローンチ時期
2021.10.26 ~ 2022.11.30
企画・制作
株式会社スクウェア・エニックス
ジャンル
モンスター配合RPG
展開媒体
スマートフォン(対応OS:IOS/Android)
公式サイト
https://gate-of-nightmares.jp/

真島ヒロ×storynote
完全新作
王道ファンタジーRPG

世界観設定とキャラクターデザインは『FAIRY TALE』の真島ヒロ氏、音楽は同作のアニメ版で活躍した高梨康治氏。そして、シナリオは『ドラゴンクエスト』の藤澤仁が代表を務める弊社が担当した。

豪華な座組で作成された『Gate Of Nightmare』はスマートフォン向けゲームとして世に出された。魅力的な世界観、キャラクターたちを活かすためにどのような取り組みが行われたのか。リードシナリオライターの今泉麻奈美に、制作の裏側を訊ねた。

Gate Of Nightmareメインビジュアル

同作は、人々の心に潜む悪夢から生まれるモンスター「ナイトメア」の存在する世界「レムリアス」を舞台に、主人公の少年・アゼルとその仲間たちの冒険を描く物語だ。キャラクターはもちろん、「ナイトメア」たちのデザインも真島ヒロ氏が担当している。

インタビュー

ストーリーノートがプロジェクトに参加することになった経緯を教えてください。

今泉:
最初にお話をうかがったのは、2017年の冬頃だったと思います。代表の藤澤が、まだスクウェア・エニックスに在籍していた時分でした。当時、私たちは『予言者育成学園Fortune Tellers Academy(※1)』というアプリのシナリオを書いていました。その頃、プロデューサーの安次嶺さんにご紹介いただいたのが、こちらのGate Of Nightmareのお仕事でした。

私は漫画が大好きなので、真島ヒロ先生(※2)が原案&キャラクターデザインの作品に携われると聞いたときは、衝撃やら嬉しいやらで大変だったのを憶えています。

(※1)『予言者育成学園Fortune Tellers Academy』
スクウェア・エニックスから配信されていた、スマートフォン向けゲームアプリ。ストーリーノートの代表・藤澤がプロデューサーを務め、Gate Of Nightmareのリードシナリオライター・今泉がシナリオスタッフとして参加していた。2018年6月にサービス終了。

(※2)真島ヒロ先生
アニメ化もされた『RAVE』や『FAIRY TAIL』等の代表作で知られる漫画家。2022年4月現在は、『週刊少年マガジン』にて、宇宙を舞台にした冒険活劇『EDENS ZERO』を連載中。

シナリオ製作中に、大きく変更した点を教えてください。

今泉:
製作中に大きめの仕様変更があり、それに合わせるかたちで全シナリオに調整を施しました。弊社のライターたちにとって、仕様変更や大量発注はイベントに近いもの。他プロジェクトのメンバーも交えての調整作業は、年に一度のお祭りのようで楽しかった記憶があります。

作品の中で特に気に入っているセリフを教えてください。

今泉:
範囲が広くなってしまいますが、ホーム画面でキャラクターが話す何気ないセリフ(※)が好きです。「真島先生のデザインにふさわしいキャラづくりを!」と、本プロジェクトのライターたちは、ボイスやキャラクターエピソードの作成に力を入れてきました。現在は、まだ未実装のボイスやエピソードも多いですが、順々にお披露目されていってくれると嬉しいですね。

(※)何気ないセリフ
ホーム画面でキャラクターをタップすると流れるセリフのこと。たとえば画像のキャラクター(アビゲイル)の場合、「騎士団の副団長としての毅然とした信念」や「街の人から慕われている様子」が伝わるセリフが用意されている。「他のキャラクターとの関係性」について言及するセリフも用意されているため、キャラクターのファンならぜひ回収しておきたい要素だ。

作品の中で一番思い入れのある部分を教えてください。

今泉:
キャラクターと同じぐらい思い入れがあるのが、ナイトメアのフレーバーテキスト(※)です。弊社が手掛けたのは、初期の約200体。種族名と容姿を手がかりに、悪夢出身らしいエピソードを一つずつ考える作業は、楽しいと同時にとてもやりがいのあるお仕事でした。

人類の敵でもあり、心強い味方でもある……そんなナイトメアたちの恐ろしさや可愛らしさを、これらのテキストから少しでも感じていただけたら幸いです。キャラクターエピソードやメインシナリオとあわせて、ぜひお楽しみください!

(※)ナイトメアのフレーバーテキスト
ゲーム内で読めるナイトメアの短い紹介文。恐ろしい伝承から、クスリと笑えるエピソードまで、個性豊かな設定を見ることができる。